日ごとに読む

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7月26日

ミナ・マレーの日記 七月二十六日 不安でたまらないが、その感情を日記で表現すると、自分自身にささやくような、同時に自分自身に耳を傾けるような感じで癒される。また、速記記号を使うことで、平文を書くのとはまた違った良さがある...
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7月27日

ミナ・マレーの日記 七月二十七日 ジョナサンから何の知らせもない。どうしてなのかわからないが、彼のことがとても心配になってきた。たった一行でもいいから、手紙を書いてほしい。ルーシーは以前にも増して歩き回るようになり、毎晩...
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7月28日

デメテル号航海記 ヴァルナ発ウィトビー着  七月二十八日 地獄の四日間、大渦の中でたたき回されたよう、風は大荒れ。誰も眠れず。男たちは皆、限界まで疲弊。誰も向かえず、どう当直すればいいのかわからず。二等航海士が進んで舵取...
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7月29日

デメテル号航海記 ヴァルナ発ウィトビー着  七月二十九日 またしても悲劇。今夜、乗組員疲弊で二人体制になれず、一人での見張り。朝の見張りが甲板に上がると、操舵手以外誰もおらず。大声で叫ぶと、全員が甲板に上がった。徹底的に...
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7月30日

デメテル号航海記 ヴァルナ発ウィトビー着 七月三十日 昨晩。英国に近づいていることを喜ぶ。天候は良好で、すべての帆が張られている。疲れ果てて眠りについた。そして、航海士と操舵士が行方不明だと航海士に告げられ、目が覚めた。...
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8月1日

ミナ・マレーの日記 八月一日 ルーシーと一緒に一時間前にここに来たのだが、仲良しのおじいさんと、いつも一緒に来る他の二人と、とても興味深い話をした。彼は明らかに彼らの中の御意見番であり、その昔は最も独裁的な人物だったに違...
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8月2日

デメテル号航海記 ヴァルナ発ウィトビー着  八月二日、真夜中 数分眠ったが、私の船室の外から叫び声を聞いて目が覚めた。霧の中で何も見えなかった。甲板に駆け上がり、航海士にぶつかった。叫び声を聞いて走ったが、人の気配はなか...
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8月3日

ミナ・マレーの日記 八月三日 一週間が過ぎたが、ジョナサンからは何の知らせもなく、ホーキンスさんにも連絡はなかったそうだ。彼が病気でないことを祈るばかりだ。彼は病気でなければ必ず手紙を書くはずだから。前の手紙を見てみたが...
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8月4日

デメテル号航海記 ヴァルナ発ウィトビー着  八月四日 まだ霧があり、朝日も届かない。私は船乗りだから日の出があることは知っているが、そうでなければ気づけないだろう。下に行く勇気はなく、舵を離れる勇気もなかった。だから一晩...
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8月6日

ミナ・マレーの日記 八月六日 三日経っても何の知らせもない。この緊張が恐ろしくなってきた。どこに手紙を書けばいいのか、どこに行けばいいのかがわかれば、気が楽になるのだが、あの最後の手紙以来、誰もジョナサンの消息を聞いてい...
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8月8日

八月八日発刊 デイリーグラフ紙からの切り抜き(ミナ・マレーの日記に貼付) 特派員報告 ウィトビーにて 史上最大かつ最も急激な嵐がウィトビーにて発生し、奇妙で特異な結果をもたらした。天候はやや蒸し暑かったが、八月としては珍...
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8月9日

デイリーグラフ紙からの切り抜き(ミナ・マレーの日記に貼付) 八月九日、ウィトビー 昨夜の嵐の中の奇妙な廃船入港の続報は、入港自体よりも驚くべきものであった。そのスクーナーはヴァルナ発のロシア船で、デメテル号と呼ばれている...
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8月10日

ミナ・マレーの日記 八月十日 今日執り行われた気の毒な船長の葬儀は、とても感動的だった。港のすべての船が参列したようで、棺は船長たちによってテートヒル埠頭から教会墓地まで運ばれていった。ルーシーも一緒に来て、私たちは早々...
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8月11日

ミナ・マレーの日記 八月十一日 午前三時 再び日記。もう眠れないので書いている。眠れないほど動揺している。私たちはすごい冒険をし、すごい苦悩を経験した。先ほどは日記を閉じてすぐに眠ってしまった。その後突然に目が覚めて起き...
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8月12日

ミナ・マレーの日記 八月十二日 私の予想は間違っていた。夜中に二度、ルーシーが外に出ようとしたので目を覚ましたのだ。寝ていても、扉が閉まっていることに少し焦っているようで、抗議するような感じでベッドに戻っていった。夜明け...
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8月13日

ミナ・マレーの日記 八月十三日 またもや静かな一日で、前回と同じように手首に鍵をつけたまま就寝した。夜中にまた目が覚めると、ルーシーが眠りながらベッドに座っていて、窓を向いていた。私は静かに起き上がり、ブラインドを引いて...
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8月14日

ミナ・マレーの日記 八月十四日 東崖で一日中、本を読んだり、文章を書いたりしている。ルーシーは私と同じようにこの場所を気に入っているようで、昼食、お茶、夕食のために家に帰る時間になっても、なかなか離れようとしない。今日の...
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8月15日

ミナ・マレーの日記 八月十五日 いつもより遅い時間に起きた。ルーシーは気だるげで、疲れていて、私たちが呼ばれた後も眠っていた。朝食の時に嬉しい驚きがあった。アーサーのお父様が回復され、息子が早く結婚をすることを望んでいる...
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8月17日

ミナ・マレーの日記 八月十七日 丸二日、日記が書けていない。書く気になれなかったのだ。私たちの幸せに、ある種の暗い影が差しているようだ。ジョナサンからの知らせもなく、ルーシーはますます弱っているようだし、ルーシーのお母様...
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8月18日

ミナ・マレーの日記 八月十八日 今日は嬉しくて、今は教会墓地の座席に座って日記を書いている。ルーシーはとても元気になった。昨夜は一晩中ぐっすり眠り、一度も私の眠りを妨げなかった。頬にはもうバラ色が戻っているようだ。まだ悲...
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8月19日

ミナ・マレーの日記 八月十九日 嬉しい、嬉しい、嬉しい! 嬉しいばかりではないが、それでも嬉しい。ついにジョナサンの知らせがあった。彼は病気になっていて、そのため手紙を出せなかったのだ。そう知った今となっては、病気のこと...
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8月20日

スワード博士の日記 八月二十日 レンフィールドの症例は、さらに興味深いものとなっている。彼の劇場には休止期間があるようで、今は静まっている。あの攻撃から一週間は暴力が絶えなかった。しかしある夜、月が昇る頃に彼は静かになり...
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8月21日

手紙 カーター・パターソン運送会社(ロンドン)よりサミュエル・F・べリングトン法律事務所(ウィトビー)宛  八月二十一日 親愛なる皆様へ 十ポンドを受領し、同封の通り、超過分の一ポンド十七シリング九ペンスを小切手として返...
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8月23日

スワード博士の日記 八月二十三日 《予期し得ぬことは常に起こる》ディズレーリは人生をよく理解している。我が家の鳥は、カゴが開いていることに気づいても飛ぼうとはせず、せっかくの計らいも無駄になってしまった。いずれにせよ、静...
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8月24日

手紙 ミナ・ハーカーからルーシー・ウェステンラ宛  八月二十四日 ブダペストにて  親愛なるルーシーへ ウィトビーの駅で別れてから私に起こったことを聞きたくなったでしょう。ハルに無事つき、ハンブルク行きの船に乗り列車でこ...
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8月25日

ルーシー・ウェステンラの日記 八月二十五日、ヒリンガムにて また嫌な夜。お母様は私の提案を受け入れてくださらなかった。お母様自身もあまり体調が良くないようで、私を心配させるのが嫌なのね。起きたままでいようとして、しばらく...
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8月30日

手紙 ルーシー・ウェステンラからミナ・ハーカー宛  八月三十日 ウィトビーにて  親愛なるミナ 大海原のような愛と何百万回のキスを送るわ。それと、あなたがすぐに夫と一緒に自分の家に帰れますように。あなたがすぐに帰ってきて...
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8月31日

手紙 アーサー・ホルムウッドからスワード博士宛  八月三十一日 アルベマール・ホテルにて 親愛なるジャックへ 依頼ごとがある。ルーシーの体が悪いんだ。つまり、特別病気に罹っているわけではないのだが、やつれていて、日に日に...
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9月1日

電報 アーサー・ホルムウッドからスワード宛 九月一日 チチ ヨウダイアッカ ヨビダサレタ。キミニ テガミ カイテイル。キョウ スベテ カキ リング ニ オクレ。ヒツヨウアラバ デンポウ ウテ。
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9月2日

手紙 スワード博士からアーサー・ホルムウッド宛 九月二日 親愛なる友よ ウェステンラ嬢の健康状態について、僕の意見では僕の知る機能障害や病気は見受けられなかったことを、急ぎ一報する。しかし同時に、彼女の容貌には欠けたもの...
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9月3日

手紙 スワード博士よりアーサー・ホルムウッド閣下宛  九月三日 親愛なるアート ヴァン・ヘルシングが来て、既に去った。彼は僕と一緒にヒリンガムまで向かったのだが、ルーシーの判断で母親が外食中であり、僕たちはルーシーと三人...