ミナ・マレーの日記
八月十三日
またもや静かな一日で、前回と同じように手首に鍵をつけたまま就寝した。夜中にまた目が覚めると、ルーシーが眠りながらベッドに座っていて、窓を向いていた。私は静かに起き上がり、ブラインドを引いて外を見た。月明かりが海や空を照らしていた。月の柔らかな光が、大きく静かな神秘に溶け込んでおり、言葉にできないほどの美しさだった。私と月明かりの間を大きなコウモリが飛び回り、大きな旋回を繰り返しながら行き来していた。一度か二度、かなり近くまで飛んで来たが、私を見て怯えたのか、港を横切って修道院の方へ飛び去っていった。窓から戻ると、ルーシーは再び横になり安らかに眠っていた。彼女はその後一晩、再び動くことはなかった。